PR

産経WEST 産経WEST

帰省自粛で特殊詐欺被害懸念 「家族と連絡取り合って」 

番台前で入浴客(左)に特殊詐欺への警戒を呼び掛ける大阪府警の担当者=21日午前、大阪市旭区の神徳温泉(恵守乾撮影)
番台前で入浴客(左)に特殊詐欺への警戒を呼び掛ける大阪府警の担当者=21日午前、大阪市旭区の神徳温泉(恵守乾撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け各地で帰省自粛が促される中、家族と年の瀬を過ごせない高齢者の特殊詐欺被害が懸念されている。身近な家族に相談することは有効な被害防止策の一つだが、自粛によって被害の発覚が遅れる恐れもある。警察は電話などで家族と頻繁にコミュニケーションをとるよう呼び掛けている。(尾崎豪一)

 「今年はコロナで帰省自粛とも言われているので、年末年始も注意してくださいね」

 大阪府警の担当者らは21日、大阪市内で高齢者らに啓発チラシを配り、特殊詐欺への警戒を呼び掛けた。

 府警特殊詐欺対策室によると例年、年末年始の特殊詐欺被害の認知件数は他の時期に比べて少ない傾向にある。帰省中の高齢者の家族が被害を未然に防いだり、早期に発見したりするためだ。また、この時期はほとんどの金融機関や行政の窓口があいておらず、詐欺グループの常套(じょうとう)手段である役所や金融機関の職員をかたる手口も現実味がなく、高齢者がだまされにくい環境という。

 だが新型コロナの感染拡大に伴い、菅(すが)義偉(よしひで)首相や各地の自治体などが帰省自粛を促していることで、その状況は変わりつつある。自粛によって高齢者を見守る家族の目が行き届かず、その隙を詐欺グループに狙われる可能性もある。

 実際、今年のゴールデンウイーク(GW)の大型連休中には、帰省自粛で被害の発覚が遅れたケースも。府警によると、大阪府内の1人暮らしの80代無職女性が4月下旬、詐欺グループに現金1千万円をだましとられる事件があり、ふだんは頻繁に女性宅を訪れていた息子は緊急事態宣言の発令を受けてGW中の帰省を自粛していたという。宣言解除後の6月中旬に息子が帰省し、ようやく被害に気づいた。

 さらにコロナ下では、警察が特殊詐欺被害防止を呼び掛ける大規模な啓発イベントを開きづらいという悩みもある。府警は動画配信サイトなどで啓発に取り組んでおり、担当者は「帰省しなくても電話やオンライン通話を使って家族間で連絡を取り合い、特殊詐欺について話し合うなどして被害の未然防止につなげてほしい」と話している。

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ