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【不登校 居場所を探して~宙に浮く連携(上)】コロナ休校でゲーム依存 新たな日常、広げた溝

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 「食事時以外はスマートフォンを手放さないんです」。大阪府内の病院に勤務する川田智子さん(42)=仮名=が小学4年の長男(10)の異変に気付いたのは、新型コロナウイルスの感染拡大で3月に学校が休校になって約2週間後。「ゲームに夢中で。驚きました」と振り返る。

 休校までゲームと無縁の長男だったが、外出自粛でストレスをためる姿にスマホを取り上げるのはためらわれ、1日30分のルールを決めた。だが実際は、両親が仕事で不在の日中、ゲーム漬けになっていた。「やめようと思うけど、気づいたら何時間もたっている」と長男は弁解した。

 学校が再開すれば元に戻る、と川田さんは思っていた。だが長男は2、3回登校しただけで行かなくなった。「感染が怖いのもあるけど、家でゲームをしている方が楽しいと考えているから」とため息をつく。

 関西在住の中学1年の男子生徒(13)も休校中に人気のバトルゲーム「フォートナイト」にはまり、1日最長10時間没頭した。友達が多く、部活でも活躍する男子生徒はコロナ禍まで欠席したことがなかったのに、小学校の卒業式にも出ず、現在も週に1~3日休む。「ゲームで生活のリズムが乱れ、休むことに抵抗がなくなってしまった」と母親(46)は嘆く。

 「コロナがなければ」。2人の母親は同じ言葉を口にした。

悪循環のセット

 コロナ禍による長期休校が、不登校の引き金になるケースが生じている。その一つがゲーム依存だ。

 長年治療に携わる神戸大病院の曽良一郎教授(精神薬理学)は「休校が何度も延長されて終わりが見えない状況で、ゲーム依存を深めた子供たちが7月ごろから来院するようになった。ゲーム依存と不登校は悪循環のセットになっている」と話す。

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