心和ませる光 和歌山電鉄貴志駅にイルミネーション

猫駅長で有名な和歌山電鉄貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)で毎日夜、約8200個の発光ダイオード(LED)ライトを使ったイルミネーションが点灯されている。来年1月15日までのイベントで、電鉄の担当者は「コロナ禍の中、多くの人がストレスを感じていると思う。心が和むような風景を楽しんでほしい」と話している。
イルミネーションは、同社や地元の有志らでつくる「貴志川線の未来を〝つくる〟会」が実施している。
新型コロナウイルスが電鉄の経営にも影響する中、少しでも需要回復にもつながればと例年通り実施を決定。会のメンバーらが、駅のホーム柵やレンガの壁に、雪だるまや星などを題材にしたLEDライトを取り付けた。
今月5日には点灯式があり、駅長の「ニタマ」や駅長代行の「よんたま」もサンタクロースの衣装を着て参加。点灯スイッチを押すと、駅舎は華やかな光に包まれた。
電鉄の担当者は「心和む風景を楽しんで」と呼びかけている。点灯は毎日午後5時半~11時。
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電鉄は「需要回復キャンペーン」として、大人1人と小学生以下の子供で利用できる1日乗り放題乗車券「こどもと乗り放題きっぷ」(1枚300円)を販売している。販売は来年3月21日まで、利用は同31日まで。問い合わせは電鉄(073・478・0110)。