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出土土器に古今和歌集の一首墨書か 平安後期は国内初 京大

出土した平安後期の土器に確認された、「古今和歌集」収録の一首とみられる墨書(京都大文学研究科提供)
出土した平安後期の土器に確認された、「古今和歌集」収録の一首とみられる墨書(京都大文学研究科提供)

 京都大病院構内にある聖護院川原町遺跡(京都市左京区)から出土した平安後期の土器の内面に、「古今和歌集」収録の一首とみられる墨書が見つかったと、同大文学研究科の研究グループが15日、発表した。国内で平安後期に作られた和歌墨書土器が確認されたのは初めてで、「当時の和歌文化の様相を考える上で貴重な史料だ」としている。

 土器は平成12年の発掘調査で、同遺跡の井戸跡から3片が見つかった。12世紀初めの土師器(はじき)小皿(直径約9センチ)で、内面と外面に墨書がある。

 グループによると、内面の墨書は「こゝろのゆき」「をらぬひそ」などと読み取れ、平安前期に編纂(へんさん)された日本初の勅撰和歌集「古今和歌集」に収録された「山高み雲居に見ゆる桜花心のゆきて折らぬ日ぞなき」の下の句にあたる可能性が高い。一方、外面の墨書は読み取れる文字が少なく、詳しくは分かっていない。

 和歌墨書土器は、手習いの手本とされる「難波津(なにわづ)の歌」を除き、各地の遺跡から7点見つかっている。だが、いずれも平安前・中期に作製され、個人が読んだ歌を書いたものだった。

 土器に和歌が墨書される理由については宴会や儀式、贈答用などと見解が分かれており、グループも「平安貴族の必須教養とされた古今和歌集の歌がどういう意図で墨書されたのか検討したい」としている。

 聖護院川原町遺跡は、縄文~江戸期の遺構のほか、土器や陶器といった遺物が見つかっている。

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