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児童虐待~連鎖の軛 番外編 晴れぬ疑い…我が子と引き離された1年超 「ママ」呼ばれるまで   

虐待の疑いで1年以上の親子分離を経験した家族 =兵庫県明石市(永田直也撮影) 
虐待の疑いで1年以上の親子分離を経験した家族 =兵庫県明石市(永田直也撮影) 

 虐待から守るため、児童相談所が子供を親元から引き離す一時保護について、国や自治体であり方を見直す動きが出ている。兵庫県明石市では平成30年、母親(47)が当時生後2カ月の次男への虐待を疑われ、児相の介入で1年3カ月間の分離を強いられた。海外のように一時保護への司法関与を求める声がある一方、現場のマンパワーに限界があるのも事実だ。適切な改善策はあるのか。(西山瑞穂)

 心当たりなし

 「児相は子供のために何を守ったのか。私たち家族には苦しみと悲しみと恐怖と憤りしか残っていない」。11日、明石市内で開かれた第三者委員会に呼ばれた母親は声を震わせた。

 第三者委は問題発覚を受けて明石市が設置。第三者が一時保護の継続の要否をチェックする、全国初の制度設計を進めている。

 30年8月、次男の右腕骨折が病院で明らかになった。外見からはほとんど分からなかったが、エックス線写真では、長さわずか約10センチの骨が折れており、「この目を疑った」(母親)。ただ経緯に心当たりはない。「原因不明なので(児相に)伝えていいか」。医師に問われ、了承した。

 2日後、児相職員が自宅を訪ねてきた。次男を別の職員に預けた後、唐突に告げられた。「お子さんを一時保護しました。もうここにはいません」。理由は虐待の疑い。目の前が真っ暗になり、職員に猛然と詰め寄った。そこから先は記憶がないという。

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