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首里城火災で危機感 奈良が制定目指す独自条例の行方

 ただ、伽藍(がらん)維持費がかさむことを理由に、寺は4月に27年ぶりとなる拝観料の値上げに踏み切る。石田太一副執事長は「文化財に指定されていない境内の建物や樹木も含め、費用の確保は大変。防犯のための人件費もかさむ」と説明する。

 NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が平成29年7月~31年4月、県文化財を対象に実施した調査によると、防火対策は「実施済」「一部実施済」を合わせて9割を上回ったが、震災対策は「未実施」が約6割に上った。山間部では震災被害が懸念されるお堂もあるといい、久門たつお理事は「檀家(だんか)や氏子が減少し、費用面がネックとなっている」と指摘する。

 国宝・十一面観音立像で知られる奈良県桜井市の聖林寺。米の東洋美術史家、アーネスト・フェノロサをも魅了した天平の美仏を安置している鉄筋コンクリート造の収蔵庫は昭和34年築で老朽化が進み、免震化が課題だった。

 寺は免震機能を備えた建物への改修を決め、今年に着工、来年には工事を終え、四方から像を拝観できるようにする計画だ。しかし費用は1億5千万円程度といい、補助金を活用できる見込みとはいえ、資金繰りは大変だ。

 倉本明佳住職は「1300年、守られてきたお像が失われてはならない。できる限りの対策を施すため、多くの人に関わってもらえたら」と寄進を呼びかけている。

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