阪急交通社 光触媒使った抗菌・ウイルス施工事業に参入
阪急交通社は27日、光触媒を活用した抗菌・抗ウイルス施工事業に参入したと発表した。コロナ禍で感染防止ニーズの高まるバスや電車、ホテル、飲食店をターゲットにサービスを提供。国内外の取引先を念頭に協力会社と協業し、光触媒溶剤の卸売りや技術も提供する。
光触媒溶剤は食品にも使われる酸化チタンが主成分で、太陽光などの光を吸収して生み出された酸化力により菌やウイルスを分解し不活化する。スプレーでコーティング後、2時間で菌・ウイルスの99・99%が減少。新型コロナウイルスへの効果も確認されているという。
まずは自社が所有する豪華バス2台に施工した。事業として需要を取り込むとともに、「安心・安全な旅を提供するには交通機関だけでなく、旅先で利用するホテルや飲食店などの感染対策が重要」(広報担当者)として旅行商品の強化にもつなげたい考えだ。