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【Happy! Kyoto Life】人と共に働き、生活する動物たちの本

感銘を受けた1冊「はたらく動物と」
感銘を受けた1冊「はたらく動物と」
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 手元に置いておきたい本と出会いました。

 金井真紀さんが文と絵をかく「はたらく動物と」。鵜飼の鵜や、畑を耕す馬、盲導犬など、人間とともに働き生活する動物についての本。金井さんがその仕事ぶりに密着し、パートナーである「人」にインタビューされています。

 金井さんの豊かな感受性とテンポの良い文章に惹(ひ)かれ、次々に読み進めました。

 登場する動物たちがみな愛(いと)おしく思え、出てくる人もまた、愛嬌(あいきょう)があり味わい深い。彼女の温かく繊細な視点が余すところなくその魅力を伝えています。

 どのエピソードにも思わず「フッ」と笑ってしまうところや、ハッと気づかされること、眼球がじんわり潤う一文がありました。

 中でも印象に残ったのは二つ。一つは鵜匠(うしょう)の山下さんの言葉「自然界のスケジュール」。鵜から教わったというそれに従って生きると、年をとって死ぬのも怖くないと言います。

 また、世襲制である鵜匠の家で男の子が生まれなかったらどうなるか。自然界がその家が必要と思えば男の子を作る。

 人間の力でどうなるものでもない。自然界のスケジュールに任せる、ということ…人間はあまりにいろいろ考えて、自分たちの力でどうにかしようと思いすぎているのかもしれないと感じました。

 もう一つは、盲導犬と暮らす「盲ろう者」の門川さんのお話を聴いての金井さんの感想。

 アメリカ留学で出会ったインド人の盲ろうの友人との思い出で、匂いだけを頼りに二人と盲導犬とでカレー屋に行こうとした冒険話。

 それを愉快に語る様子を見て、「門川さんはたぶん死ぬまでその日のことをおぼえているんだろうな」と金井さん。

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