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【エンタメよもやま話】中国が仕掛けるメディア戦争、アフリカで進む放送局支配

中国共産党の5中総会で演説する習近平党総書記。中国による“海外メディア懐柔戦略”は激しさを増している=北京(新華社=共同)
中国共産党の5中総会で演説する習近平党総書記。中国による“海外メディア懐柔戦略”は激しさを増している=北京(新華社=共同)

 米大統領選でジョー・バイデン前副大統領(民主党)が当選を確実にしました。これによって最も注目されるのが今後の米国の対中政策です。

 激しい対中批判を繰り返し、対中貿易戦争でも報復措置で対抗し続けてきたドナルド・トランプ大統領に対し、バイデン氏が中国にどういった姿勢で臨むのかが世界の最大の関心事です。今の中国に少しでも甘い顔を見せると、米といえども一気につけ込まれて大変なことになるのは明白です。

 なぜか。習近平国家主席率いる中国共産党は、世界の国々を“親中派”に取り込もうと画策。ここ数年、各国の主要メディアや記者を金で抱き込み、世界を中国に都合のいいニュースであふれさせるという壮大かつ恐ろしい計画を着々と進めているというのです。

   ◇     ◇

 この問題が世界に知られるようになったのは2年前。2018年12月7日付の英紙ガーディアン(電子版)の記事でした。今回は、この記事の驚くべき内容を中心にご紹介したいと思います。

 まずは、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」の重要拠点と認識しているアフリカでの出来事です。中国国営中央テレビ(CCTV)が2012年、ケニアにアフリカの拠点局「CCTVアフリカ」を開設してから約4年後。ナイジェリア(西アフリカ)の調査報道記者、ダヨ・アイエタン氏のもとに1本の電話がかかってきました。アイエタン氏は10年に当地で独立、非営利の報道機関を設立し、何者にもおもねらない質の高い活動を展開。16年には中国の実業家によるナイジェリアの森林の不法伐採を暴露しました。

 そんなアイエタン氏にかかってきた電話というのは、CCTVの新しいケニアのオフィスで働かないかという誘いでした。給与は少なくとも、今の2倍は出すといいます。アイエタン氏は高給に加え、今より安定した仕事内容という2つの誘惑に負けそうになりましたが、報道機関を立ち上げたばかりだったので、結局、その申し出を断りました。

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