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拉致被害者救出は「情報に金、協力者には亡命措置」必要

 「今、北朝鮮では餓死者が出始めている」。荒木さんによると、経済制裁の打撃をはねのけるため北朝鮮は中国人観光客を対象としたリゾート地を開発したが、新型コロナウイルス禍で国境が封鎖され計画倒れに終わったという。そこへ今夏、大水害が重なり「本当にどうしようもない状態」と指摘した。

 朝鮮労働党の創建記念日の今年10月10日午前0時から行われた軍事パレードで、金正恩(キムジョンウン)委員長が国民へ謝意を表した異例の事態については、「9月にクーデターが起きたという話があった。今の実権はすでに金正恩やその周辺にはないのではないか。かといって軍が掌握しているかというとそうではないだろう」との見方を示し、「アメリカと中国(が背後にいて)、これからさまざまなことが起きる。そのとき、われわれがどうするかだ」と述べた。

 具体策として挙げたのが、北朝鮮国内での協力者づくり。「拉致被害者を取り返すためには、どういうやりかたをするにしても内部の情報が必要。向こう(北朝鮮)にいる人間から情報をもらわなければならない。情報には金、拉致被害者連れ出しへの協力には保護、亡命をさせることまで含めた対応が必要だ」とし、そのためとして同会の北朝鮮向けラジオ放送「しおかぜ」を使った日本政府のメッセージ発信を求めた。

18年前に思った「やればできる」

 荒木さんは「日本は東アジア全体がどうあるべきかの絵を描いてそれを実現していかなければならない」と、外国に頼るのではなく日本が主体的に問題解決に動くべきだと主張。「周りの方、家族、職場への口コミが力になる。拉致に関して、周りに伝えていただきたい。18年前(平成14年)の10月15日、その力を実感した」とした。それは、こういうことだった。

 「飛行機のタラップを降りてくる(拉致被害者)5人の姿を見たとき、わたしが思ったのは『やればできる』ということだった。確信があったからそれまでの5年間、救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)の活動がやれたが、その自分でも、5人が飛行機から出てきたのを見て『本当に、やればできる』と思った」

 そして荒木さんは来場者にこう呼びかけた。

 「みなさん、今は難しいと思われているかもしれないが、必ずできる。再び、日本の土を踏む人たちを見れば、この国の力が改めて分かると思う」

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