30年前の「MR2」よみがえれ 奈良トヨタ、修復プロジェクト
越田実・エンジンリーダーは「見た目だけではわからない損傷がフロントボードにあったり、フロアパネルに穴があいていたりしたほか、エンジン部品にさびが出るなど経年劣化していて、作業は難航した」と話した。
オリジナルの部品が少なく、パーツはオークションで競り落としたり、別の中古車から探し出したりして、苦労したという。
メンバーの一人で今年入社したばかりという西本崇也さん(22)は、「自分が生まれる前に製造された車に触れられるのはうれしい。普段、点検する車と違って、小さなボディーに対して部品が多いなど発見もあり、走らせるのが楽しみ」と目を輝かせた。
レストアプロジェクトでは、これまでに「スープラ」や「セリカ」なども手掛けており、MR2は6車目。修復が完了して、走行できるようになるのは年末の見通しだ。
完成車は社内で保管しており、将来は歴代レストアカーの展示も視野に入れている。