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【ラジオ大阪 ぶっちゃけ正論】トランプ氏の「知的運動神経」と米大統領選の行方 島田洋一氏×小島新一・大阪正論室長

島田洋一氏
島田洋一氏

民主 楽観ムードなく

小島 日本、そして世界の行方に大きな影響を及ぼす米大統領選が迫っています。情勢は。

島田 多くの米メディアは、民主党候補のジョー・バイデン氏がリードしていると報じています。4年前の大統領選でも、民主党のヒラリー・クリントン氏が世論調査で終始リードしていましたが、共和党のトランプ大統領が勝利した。今回、民主党の側に当時のような楽観ムードはなく危機感を持っています。最後まで行方は分かりません。

小島 前回の経緯から、世論調査やメディア報道が民意を反映していないのではないかといわれていますよね。トランプ氏の支持者が意向を隠しているのではないか、とも。

島田 アメリカの主流メディアは大半がリベラルで、民主党支持です。彼らはトランプ氏が勝ったということを受け入れられない。なんでも疑惑に仕立て上げ、トランプ氏を弾劾で引きずり降ろそうとしてきた。そんなメディアに対するトランプ支持派の拒否反応が調査の数字に表れているかもしれません。

トランプ氏の「知的運動神経」

小島 両候補の討論会はどうでしたか。

島田 1回目の討論会では、トランプ氏の知的運動神経のよさが際立ちました。バイデン氏が用意してきたせりふを言おうとすると、トランプ氏がことごとく話の腰を折った。いらだったバイデン氏が下品な言葉を使ってしまうという場面がありました。子供への教育的影響を考えると、バイデン氏の分が悪かった。

 激しい議論をうまく乗り切る知的運動神経は、大統領として突発的な危機に臨機応変に対応できるのかを推し量る重要情報です。

小島 バイデン氏をめぐっては、息子のハンター氏にいろいろな疑惑が取り沙汰されていますよね。ウクライナや中国、ロシア…。

島田 そこでもトランプ氏の知的運動神経が発揮されました。トランプ氏が2年前、パリを訪問した際に第一次世界大戦の米軍戦死者の墓を訪れる予定がキャンセルされた。その際、氏が戦死した兵たちを「負け犬だ」と発言したと報じられた。これはフェイクニュースの疑いが濃厚だと分かってきたんですが、討論会でバイデン氏が持ち出してトランプ氏を非難し、病没した長男を「軍人でヒーローだ」と言ったんですね。するとトランプ氏がすかさず、「その息子とはハンターのことか?」と切り返し、司会者が取り上げなかった疑惑を俎上(そじょう)に載せた。

小島 うまい!

島田 ええ。これも運動神経のなせるわざですよ。

しまだ・よういち 国際政治学者。昭和32年生まれ、大阪府出身。京都大学大学院博士課程修了。北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会副会長。月刊「正論」に「アメリカの深層」を連載中。近著に『3年後に世界が中国を破滅させる-日本も親中国家として滅ぶのか』。

 「ぶっちゃけ正論」は、時事問題について各界の専門家から話を聞くコーナー。「ラジオ 関西経営者列伝」と交互に2週間ずつ放送しています。次回は11月13、20日、元在沖縄米軍海兵隊幹部・政治学者のロバート・D・エルドリッヂ氏。右のQRコードから、ラジオ大阪のホームページをご覧いただけます。

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