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大阪弁護士会の弁護士を逮捕 「綱紀の確立に努力」と会長

捜査車両に乗り込む吉村卓輝容疑者(左)=27日午前、大阪市北区
捜査車両に乗り込む吉村卓輝容疑者(左)=27日午前、大阪市北区
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 依頼人から預かっていた現金800万円を着服したとして、大阪府警捜査2課と天満署は27日、業務上横領の疑いで、大阪弁護士会所属の弁護士だった吉村卓輝(たかてる)容疑者(38)=大阪市北区=を逮捕した。吉村容疑者が800万円とは別に、依頼人から約970万円の報酬を受け取っていたことが捜査関係者らへの取材で判明。府警は動機や金の使途などを調べる。

 吉村容疑者が所属していた大阪弁護士会の川下清会長は「綱紀の確立に向け一丸となって努力する」との談話を出したが、同会では昨秋以降、吉村容疑者を含め所属していた弁護士4人が同容疑で逮捕されるなど、金銭に絡む弁護士の不祥事が相次いでいる。いずれも依頼人に渡すべき金を着服しており、業界内からは「あってはならない事態」と批判の声が上がる。

 「放漫経営で、経営難になっていた事務所の運営費や遊興費に使った」

 吉村容疑者は大阪弁護士会の会派口座から約1980万円を横領したとして9月に弁護士会から退会命令の懲戒処分を受けた際、このような趣旨の説明をしたという。

 大阪弁護士会ではこのほか、成年後見人を務めた高齢男性の遺産約4200万円を相続人に渡さず着服したとして、70代の男性弁護士が6月に大阪府警に逮捕された。7月には京都地検が、依頼人から預かった約1800万円を着服したとして、40代の男性弁護士を逮捕。昨年11月にも、民事訴訟の和解金180万円を着服した60代の男性弁護士が府警に逮捕された。逮捕はされていないが、同種事案で懲戒処分を受けた弁護士もいる。

 不祥事が止まらない現状について、日弁連で不祥事対策に取り組む柴垣明彦弁護士は「弁護士の数が増える一方で民事事件の数は変わらない。収入が不安定な状況の中、『次の仕事の報酬で補填(ほてん)できる』と軽い気持ちで手をつけているのではないか」と指摘。「弁護士会としてきちんと指導していく必要がある」と話している。

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