PR

産経WEST 産経WEST

【住民投票へ行こう】(6)文化を大阪らしく 能楽観世流シテ方、山本能楽堂代表理事 山本章弘さん(59)

前のニュース

山本能楽堂当主の山本章弘さん=大阪市中央区の山本能楽堂(南雲都撮影)
山本能楽堂当主の山本章弘さん=大阪市中央区の山本能楽堂(南雲都撮影)

 大阪は、文化的に見てもとても豊かな都市です。それなのに、文化や芸術についてあまり知られていないように思います。大阪は昔からさまざまな芸能が花開いてきましたし、いまも独自の文化が発信されています。私はそういうことをもっと広くアピールしたいと思って、能楽堂を通していろんな活動をしています。

 地域に能楽堂があるってすてきなことじゃないですか。山本能楽堂は大阪市中央区にある木造3階建ての国の登録有形文化財です。ただ、昔は能楽愛好家以外の方には、ここに能楽堂があることはあまり知られていませんでした。そこで地元の人たちに能楽堂の存在を知っていただきたいと、近所の公園で花見の時期に能を見ていただいています。近くに能楽師がいて能楽堂がある、文化のランドマークとして認知していただきたいと思ったのです。

 能楽堂では、能だけではなく、文楽、上方舞、上方歌舞伎、上方落語など多彩な芸能を上演しています。知り合いになると、芸能のジャンルを超えて携帯電話ひとつですぐにみんな集まれる。その距離感も大阪の良さですね。大阪は演者が住んでいる街。物理的に近いというだけでなく気持ち的にも近いんです。

 社会的なメッセージも芸能を通すと人の心に伝わりやすい。私は新作能「水の輪」を作って水の環境問題を各地で訴えていますが、そうすることで楽しみながら考えてくださる。先日、大阪府の吉村洋文知事が歌舞伎を見に来られていました。政治家の方には能をはじめ伝統芸能をもっと見に来ていただきたいですね。

 大阪都構想の住民投票は大阪の未来を考えられる機会。これからは、文化を大阪らしくにぎやかに楽しんで活用していければ、もっとおもしろい街になるのではないでしょうか。

次のニュース

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ