【住民投票へ行こう】(1)政治参加 大阪の活力に 「串かつだるま」運営の一門会会長 上山勝也さん(59)
今回の住民投票は大阪にとって一番大事な投票になると思っています。だって都構想の実現が決まったら、後戻りはできません。決まった以上は投票をしなくても、成功に向け協力しなくてはいけない。だから真剣に考えて投票すべきだし、都構想が実現したら具体的に何がどう変わるのか、投票日の前に中立の立場の人が、しっかりと住民に対して説明しなくてはいけないと思います。
僕は大阪市生野区で生まれ育ちました。大阪が大好きだし、誇りに思っています。ここには笑いも、おいしいものもある。大げさかもしれないけど、大阪を愛しているのです。
大阪・新世界にある、3坪12席の小さな串かつだるまの店舗の経営を平成13年に引き継いだとき、地域の飲食業界はすさんでいました。なかには、お客の目の前で店員がたばこを吸うような店すらありました。
だからまず、きちんとしたサービスが提供できるように店員教育を徹底しました。店の中が見えるよう、外装もガラス張りにしました。当時は珍しかったホームページも真っ先に作り、多くの人に店を知ってもらえるよう努めました。
新型コロナウイルスで外国人がいなくなってしまったけど、それでも新世界は多くの観光客が訪れる観光スポットとなりました。僕らの努力が、そのにぎわいを生み出した一端になったとの自負があります。