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コンビニおにぎりの食感生み出す機械メーカーの再現力

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どら焼きを製造する「包あん成形機」=福井県坂井市のコバード
どら焼きを製造する「包あん成形機」=福井県坂井市のコバード
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 みんな一度は食べたことがあるであろう大手コンビニのおにぎりが生み出される秘密は、福井県にあった。同県坂井市の食品用機械メーカー「コバード」。同社のおにぎり成形機が、コンビニおにぎりをふっくらした食感に変えたのだという。ほかにも同社は、本格的なナポリピザの形状を再現するピザ成形装置で業界の賞を受けたことも。明治時代創業という同社の強みは、職人のような手作業の技を機械で実現することへのこだわりにある。

機械工場に甘い香り

 機械製造の工場のはずだが、敷地内に甘い香りがただよう。コバードでは機械の最終チェックで、実際に動かして生地や菓子を作っているのだ。

 同社の始まりは明治27年、落雁などの菓子木型を彫る商店だった。4代目にあたる小林博紀社長は「木型を彫れたのは私の父まで。私は木型を彫ったことはない」と打ち明ける。

 小林社長の父で先代の故・将男さんが昭和37年、菓子用機械の製造事業にかじを切った。取引をする和菓子店の苦労を目にして、機械化の必要性を見いだしたからだ。

 福井の銘菓「羽二重餅(はぶたえもち)」向けに、餅粉を蒸して練る蒸練機を売り出すと「均一に砂糖を混ぜることができて品質が安定した」と喜ばれた。小林社長は「店側が他の作業も機械化しようとなり、うちは自然と機械メーカーになっていた」と説明した。

 コバードの売りは、職人のような手作業の技を機械で実現できること。例えば包(ほう)あん成形機は、どら焼きの生地の上にあんをのせるだけと思いきや、小豆あんでクリームを包んだ中身を作ることができる。この基になる仕組みを生み出したのが、将男さん。道路表示にあった四つ葉のクローバーマークをヒントに、4つのコマが開閉する機構を作り、この動きが生地であんを包む作業を可能にした。

受賞歴多数、勲章も

 機械で作り出す食品は菓子全般に広がり、菓子パン、中華まん、総菜など多岐にわたる。同社は開発した機械の特許を次々と取得、表彰も数多く受けている。

 発明協会の平成20年度近畿地方発明表彰で中小企業庁長官奨励賞を獲得したのが、おにぎり成形機。大手コンビニのプロジェクトに参加した開発で、それまで角ばって固かったコンビニおにぎりを、三角、俵型、丸形と多彩な形状で、ふっくらした食感に変えた。

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