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Go To格差 低価格宿ため息 割安な高級宿に客集中

宿泊者が減少したゲストハウス。いつでも客を迎えられるよう、アルコール消毒などで新型コロナ感染防止策を取っていた=8日午後、京都市上京区(渡辺恭晃撮影)
宿泊者が減少したゲストハウス。いつでも客を迎えられるよう、アルコール消毒などで新型コロナ感染防止策を取っていた=8日午後、京都市上京区(渡辺恭晃撮影)
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 政府の観光支援事業「Go To トラベル」が始まって間もなく3カ月。秋の観光シーズンを迎えた京都では、宿泊施設の予約状況の二極化が顕著だ。日本人客は高級感がある施設を選ぶ傾向が強い一方で、低価格で訪日客を取り込んできたゲストハウスやビジネスホテルなどが苦戦。Go Toが宿泊客増につながっていない施設も多く、「このままでは廃業もあり得る」と危機感を募らせている。(秋山紀浩)

1カ月の予約「5件未満」

 「10月の予約は前年の1割にも満たない状況。10組来るかどうか…」。世界遺産・二条城近くに京町家のゲストハウス「まくや」を構える岡野光郎さん(34)はため息をつく。

 この施設では、宿泊客の8割が訪日客で、新型コロナウイルスの感染拡大前は平日でも満室の日が多かったが、3月以降は客が激減。Go Toが始まっても予約の伸びは鈍い。「このままの状態が続けば、うちを含めて多くのゲストハウスが廃業してしまうのでは」と危惧する。

 京都簡易宿所連盟によると、7月のGo To開始以降も京都市内の簡易宿所の予約は低調で、直近1カ月間の予約件数が「5件未満」の施設も多い。訪日客がほぼゼロという状況や、もともと低価格でGo Toの恩恵を受けにくいことが背景にあるとみられ、ビジネスホテルでも同様の傾向だという。

都市部で二極化傾向

 一方、高級宿では予約件数が好調に推移する。京都市中心部の大手ホテルでは、9月の4連休ごろから予約が増え始め、10、11月の客室稼働率は前年同月比の7割程度まで回復。1泊の最安値料金は数万円台だが、担当者は「紅葉シーズンの11月下旬の週末では稼働率が8割を超える日も。料金が高いプランがよく選ばれている」と話す。

 こうした二極化の傾向は、東京や大阪でも見られるという。JTB広報室は「都市部を中心に、近場で旅行する人が多い傾向。交通費が安く、Go Toの割安感もあるため、よりグレードの高い宿が選ばれているのでは」と分析する。

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