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【スポーツが未来を変える】自然は生きる教えに満ちている 中野友博副学長

中野友博副学長
中野友博副学長

 人間は一人では生きられません。だからグループで触れ合い、相互理解しながら生きていかなければならないんです。自然の中での活動は子供たちにとって、そういったことを学ぶ場。しかし、新型コロナウイルスにより、活動は難しくなっています。大人数が集まるキャンプはまさに「3密」。昔から言われていることですが、子供たちは「集団になり」「密になり」ながら人間関係を築いてきました。

 自然は、生きる教えに満ちています。実は今日、学生と琵琶湖でカヤックをしました。水がきれいで、アユが群れていました。でも、多くの学生はその魚がアユだと知りません。びわこ成蹊スポーツ大学の学生は通学時に毎日、湖西線から琵琶湖を見ています。でも、湖の中は分からない。それなら、実際に行ってみる。実体験を通じ、自然に興味を持つ。そのきっかけが大学の授業であってもいいでしょう。野外スポーツの最初は知識ではなく、体験なんです。そこから「自然は面白い」とまず興味を持つことから始まります。カヤックは一人乗りです。うまく直進できなければ、それは自分の責任。自然の中では、すべての判断が自分に戻ってくる。すべて自己責任なんです。

 一方で、助け合いや役割分担をする必要もあります。グループで登山に行く課題が出たとします。どのコースを選ぶのか。誰かがバテたときにどうするか。代わりに誰が荷物を持ってあげるのか。さまざまな場面に遭遇します。自然の中では、何が起こるか分かりません。だからこそ、課題解決能力が身につくんです。社会に出ると、さまざまな壁にぶつかります。そこでくじけるのではなく、どうやったら乗り越えられるかを考える。そういうトレーニングの場になっています。これが自然の教育力です。

 自然は誰にでも平等に課題を与えてくれます。ただ10度臨んだら、10度とも違う環境。それに適応しなければなりません。答えは、決まっていません。

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