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児童虐待~連鎖の軛 第2部(5) 絶対孤立させない 地域のつながり つむぐ住民

 真家さんはプログラムで茨城県鹿嶋市の放課後児童クラブに参加して子供と触れ合い、ほかの参加者とも議論を重ねた。「支援は上から目線になることもある。ただ隣にいて、声を掛け合えるような優しい間(ま)を作ることができればいいのかな」。普段の生活の中でできることが見えてきた。

■親を責めない

 今年8月には奈良でもピーシーズのプログラムが始まった。集まったのは教員志望の大学生から公務員、会社員、自営業者など20~50代の男女12人。来年1月までNPO法人「Living in Peace」(東京)と連携し、奈良の子供食堂などを実践の場として活動する予定だ。

 中には自身が虐待を受けた経験から社会の風潮に疑問を感じる参加者もいる。

 両親がともに国家公務員の会社員、桃井陽菜(ひな)さん(24)=仮名=は小学生のころから教育熱心な母親によくたたかれ、包丁を突き付けられて育った。児相に半年間、一時保護されたこともある。

 周りに頼れる大人はいなかった。「暴力はあっても母は好き。その母が悪者扱いされ、私は憐みの目で見られた。それは体のけがより辛かった」。誰も信じられなくなり、母親のことも憎むようになっていた。

 その後、大学生になって貧困家庭の子供の支援などに携わるようになると、自分の家庭の背景も考えるようになった。「母も孤立し、苦しんでいた」。そう気づくと、わだかまりは次第に解けていった。

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