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運動会も中止や縮小…コロナ禍、大阪の学校行事に影響

 新型コロナウイルスの感染リスクがあることを前提にした生活が日常化される状況下で、大阪府内の子供たちの学校生活も、3月から5月にかけての休校や授業時間を確保するための夏休み短縮など、市町村ごとの細かな違いはあるものの、大きな影響を受けている。コロナ禍にある小中学校での運動会や修学旅行などの学校行事はどうなるのか、今年度の対応を各市町村の教育委員会に聞いた。

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  ■運動会・体育祭

 運動会や体育祭を今年度はすべて中止すると判断したのは守口、八尾、柏原、島本、豊能、河南の3市3町。感染防止に配慮することが前提ながら、実施の可否も含めて学校ごとの判断に委ねたのは大阪、高槻、泉佐野、寝屋川、高石、東大阪、阪南の7市で、堺市も感染防止が困難と判断した場合は中止もあるとしている。このうち、高石市は全校が実施を決めたとしている。

 他の市町村は、表現の違いはあるが、ほとんどが規模の縮小や来場者へのマスク着用要請など感染対策に配慮した上で実施すると決定。1学期に予定していた学校はすべて、中止か2学期以降に延期している。

 感染対策の内容は、学校ごとに検討するよう求めているところが多いが、学年別の分割開催や午前中のみの短縮開催、来賓招待の中止や削減、来場する保護者らの人数制限といった具体的な変更点を指示している市町村も。競技や演技に出場する児童、生徒は原則としてマスク着用だが、熱中症の恐れもある徒競走などの激しい運動は例外としている。

 “実施要領”を詳しく規定しているところでは箕面市などがあり、同市では、全小中学校で午前中半日の縮小版とし、昼食はとらずに下校。小学生の競技は、1、2年▽3、4年▽5、6年-の2学年ずつに分けて実施し、保護者には自分の子供の競技が終わり次第帰宅するよう依頼する。1、2年生の児童も競技が終わり次第下校する。

 さらに、開催準備や運営に関しても、児童、生徒で組織する委員会が担っていた部分を、密集することや器具、用具の共用を避けるため、教師らで代替。来賓はPTA会長のみとし、PTA競技は実施しない。児童、生徒席の2メートル間隔確保などといったルールを決めている。

  ■文化行事

 文化祭や演奏会といった文化行事についても、府内各市町村教育委員会の判断は分かれた。池田市などのように開催の方針を示しているところもあれば、大阪市や堺市、東大阪市のように各校の判断に任せているところも。さらには、箕面市などのようにすべて中止としたところもある。

 ただし、「原則として開催」や「各校の方針」としていても、ほとんどが開催に際しては感染対策を徹底するよう要請。規模の縮小や保護者参観の制限などを設けている。また、飛沫(ひまつ)感染のリスクが高くなるとみられる合唱コンクールや吹奏楽演奏会などを、作品展示会などに変更するところもある。

 豊中市では、発表会などで全校の児童、生徒が1カ所に集まることは避けるよう要請。茨木市は「各校で判断」としているものの、開催にあたって、学年別に分散▽クラスごとにビデオ撮影し観賞も各教室で▽保護者の参観を制限▽大きな声を出すことになる合唱は中止-などの条件を示している。

 「開催予定」としている池田市も、体育館など会場の換気徹底▽学年ごとの分散開催▽オンライン観賞-などを指示。開催を認めている守口市は、発表するステージの内容について、向かい合って会話する場面や用具などの共有を避けるよう求めている。「現時点では実施の方向」とした大東市は、発表に向けた練習について、「小グループやパートごとに分かれて行い、全員が集まるものを最小限とする」としている。

  ■修学旅行

 修学旅行は、1学期の予定を2学期以降に延期したところを含め、多くの市町村で実施の方向が示されている。新型コロナウイルスの感染リスクを考慮しても、子供たちにとって「一生に一度だけ」の思い出をなくすことになるのは忍びないとの判断があるようだ。

 自治体として実施の方針を示しているのは、行程、日程の短縮といった変更を決めているところを含めると、堺市や岸和田市など31市町村。学校ごとの判断に任せているのは大阪市や八尾市など5市で、高槻市や東大阪市など6市町が中止を決めている。ただし、中止としている市町もすべて、代替行事の実施を少なくとも検討している。

 「全校で実施」と決めた貝塚市は、小学校全校が当初予定通り、10月中旬に広島で行う。中学校は沖縄行きを長崎などに変更した。同じく全校実施の羽曳野市は、2泊を1泊に短縮する中学校も。河南町と千早赤阪村は、すでに中学校の修学旅行を終えている。

 そのほかの実施予定のところも、ほとんどが日程の短縮や旅行範囲を狭める変更をしている。例外は摂津市で、3密を避けるためのバスの増発や宿泊する部屋数を増やすなどの対応は他の自治体と同じように実施した上ではあるが、「基本的に行き先や日程の変更はしない」としている。

 市町村単位で旅行範囲を限定しているケースでは、堺市が「車で4時間以内で行ける場所」▽豊中市が「近畿圏内」▽箕面市が「新幹線などの鉄道またはバスで往復できる範囲」▽泉南市が「府内」-などの指針を示している。

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