PR

産経WEST 産経WEST

Nゲージの「幌」考案 ばね製作技術生かす 豊岡市の鉄道模型愛好家ら

鉄道模型の幌を考案した瀬尾雅昭さん(右)と岡本雄太さん=兵庫県豊岡市
鉄道模型の幌を考案した瀬尾雅昭さん(右)と岡本雄太さん=兵庫県豊岡市
その他の写真を見る(1/2枚)

 兵庫県豊岡市の但馬鉄道模型CLUB(クラブ)と地元の精密ばね会社「東豊精工」が、Nゲージの鉄道模型の編成車両をつなぐ「幌(ほろ)」を金属線のばねで考案した。特許を申請し、「SP幌」として10月から販売を始める。これまでの幌は、紙かスポンジを蛇腹状に加工していたが、リアルな質感に乏しく、模型脱線の要因にもなっていた。金属線のばねには伸縮性もあり、ファンの長年の夢を実現した形だ。

 SP幌は、細いステンレス線を四角のコイル状に巻くことで、上下左右の伸縮性が生まれ、編成車両の一体感を出せるのが大きな特徴。同社の専門スタッフが車や医療器具のばね技術を生かして製作。今のところ製品化率は約40%で、同社の岡本雄太さん(33)は「不良品を50%以下にすることが課題」と話す。

 Nゲージは150分の1サイズの鉄道模型で、線路幅9ミリ。同クラブ(約20人)は7年前に発足し、定期的に集まって、Nゲージの列車製作や走行を楽しんでいる。

 同市内で理髪店を営むクラブ代表の瀬尾雅昭さん(56)は、Nゲージのジオラマ(情景模型)製作が趣味。ジオラマの中で編成列車を走らせた際に、かねて車両の連結部分の隙間が気になっていたという。

 そこで4年前、クラブメンバーでもある岡本さんに「ばねを使って幌ができないか」と相談。当時は試作品を作ったものの、製品化につながるような大きな進展には至らなかった。

 しかし今年に入り、コロナ禍で岡本さんの本業に時間の余裕ができたことから、5月から改めて金属線のばねで幌作りに取り組んだところ、一気に実用化のめどがついたという。

 7月には特許庁に特許を申請。鉄道模型の専門誌「RM MODELS」9月号に「SP幌」が紹介されると、全国から大きな反響があった。

 岡本さんは「鉄道模型ファンの夢に応えることができた」と語り、瀬尾さんは「但馬発の鉄道模型の部品が誕生したことは、とてもうれしい」と喜んだ。

 「SP幌」(S~LL)は6個入り1200円(税別)。問い合わせは東豊精工(0796・22・0784)。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ