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亡き息子への思いを店名に 滋賀・高島に「悠ちゃん」開店 かき氷販売

青木和代さんと名物の「沖縄ぜんざい」
青木和代さんと名物の「沖縄ぜんざい」

 大津市で80年あまり続く老舗の「青木煮豆店」を経営する青木和代さん(71)が19年前に知人の少年たちから暴行を受けて亡くなった次男の悠さん=当時(16)=の名前を冠した支店「悠ちゃん」を滋賀県高島市に本格オープンさせた。青木さんは「息子を何らかの形で残したかった。自分のお店なら思いも伝わるはず。多くの人たちに食べてもらえたら」と話している。(清水更沙)

 事件が起きたのは平成13年3月31日。顔見知りだった当時15歳と17歳の少年2人に大津市内の小学校の校庭に呼び出された悠さんが約2時間にわたって暴行を受け、約1週間後に意識が戻らないまま死亡した。

 両親から「青木煮豆店」の経営を受け継ぎ、長男とともに切り盛りする青木さんだが、「毎日慌ただしく働いていないとふとした瞬間に悲しくてたまらなくなる」という。「お母さんを楽させたい」と店を継ぐことが夢だった悠さんが生きた形をどうにかして残せないものか。そんな中、思いついたのが、悠さんの名前がついた店の出店だった。

 そして2年前、悠さんの命日にあたる4月6日に高島市に支店として開設したのが「悠ちゃん」だ。青木煮豆店で販売するつくだ煮や昆布巻きの良さを広げるための出店だったが、私生活が忙しく、本格的なオープンは今夏まで延びた。

 名物は金時豆の甘煮をのせたオリジナルかき氷「沖縄ぜんざい」。青木煮豆店の煮豆を以前に購入したことがある高島市商工会の職員が青木さんに提案して生まれた。ほくほくとした金時豆とふわふわのかき氷の食感が新鮮だ。「金時豆は息子(悠さん)も食べたりしていた。お店にいると息子からパワーをもらっているよう。前向きに頑張っていきたい」と青木さん。

 「悠ちゃん」は高島市今津町深清水の琵琶湖沿いにある。かき氷は1杯600~800円で、かき氷の販売は9月末までの土日祝日のみ。問い合わせは同店(090・5098・5916)。

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