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大阪・新世界の「づぼらや」100年の歴史に幕

づぼらやのちょうちんがなくなった新世界(写真右)=大阪市浪速区
づぼらやのちょうちんがなくなった新世界(写真右)=大阪市浪速区
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 大阪・新世界の老舗フグ料理店「づぼらや」(大阪市浪速区)が15日、新型コロナウイルスなどによる営業不振で、創業100年の歴史に幕を下ろす。巨大なフグのちょうちん看板は、大阪の象徴として親しまれてきたが、フグの集積地といえば山口県下関市なのに、なぜ大阪にフグ料理の文化が根付いたのか。味にうるさく値段にシビアな大阪人を納得させた先駆けが、「づぼらや」だった。(木下未希)

 大阪湾ではほとんど水揚げがないが、業界内では全国のフグの約6割が大阪で消費されているといわれている。なぜ、大阪ではそんなにフグが食べられているのか。

 大阪府岸和田市の「ふぐ博物館」館長で、老舗フグ料理屋「喜太八」(同市)の店主、北浜喜一さん(92)によると、日本人はフグを縄文時代から食していたと推察される。だが、フグを食べて中毒死する人が相次いだため、安土桃山時代に豊臣秀吉が「河豚食禁止令」を発令。禁止令は江戸時代も続き、明治まで残った。

 だが、「フグなんて食べて死んだらかっこ悪い」と考えた武家文化の江戸に対し、町民文化の上方では闇市場で取引され、こっそり食べていたという。当時は大阪湾でも大量のフグが取れており、禁止令下でも大阪のフグ食は文化として根付いたという。

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