PR

産経WEST 産経WEST

【紀伊半島豪雨9年】定年後も「災害の恐怖伝えたい」           和歌山・御坊署の松本浩伸警部補

紀伊半島豪雨の体験を伝え続ける松本浩伸警部補=和歌山県日高川町の御坊署江川駐在所
紀伊半島豪雨の体験を伝え続ける松本浩伸警部補=和歌山県日高川町の御坊署江川駐在所
その他の写真を見る(1/2枚)

 和歌山、奈良、三重の3県で計88人が死亡・行方不明となった平成23年の紀伊半島豪雨から9年。和歌山県新宮市の駐在所勤務時に救助にあたった県警御坊署の松本浩伸警部補(60)は、今も異動先の日高川町の駐在所で、訪れる住民らに当時の記録写真を見せるなどして体験を語り続けている。来春定年を迎えるが、「定年後も一般人として災害の恐怖を伝えていきたい」と決意は揺るがない。(藤崎真生)

 「雨と雷、そして家が崩れる『バリバリッ』という音が聞こえた」と振り返る松本警部補。23年9月4日の午前3時ごろだった。

 当時は熊野川沿いにある新宮署日足(ひたり)駐在所(新宮市)に勤務。記録的豪雨に見舞われる中、消防などと協力し、新宮市の熊野川町日足地区にある市熊野川行政局の建物から、避難してきた住民を別の安全な場所に誘導する作業にあたっていた。

 雨の勢いはすさまじく、当時を知る新宮署の幹部も「3、4メートル先が見えない。まるで白いカーテンがかかっているようだった」と証言する。

 松本警部補が誘導にあたっていた行政局は4階建てだったが、2階の天井付近まで水が上がってきた。それまでも地域住民に「台風時に水につかる」とは聞いていたが、これほどの事態は想定していなかった。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ