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日本新を連発、中長距離に急成長の21歳ヒロイン現る

 コロナ禍がなければ東京五輪が開かれていたはずのこの夏、陸上女子中長距離界に新たなヒロインが誕生した。田中希実(豊田自動織機TC)は7月に福士加代子(ワコール)が持っていた3000メートルの日本記録を18年ぶりに塗り替えると、8月には1500メートルでも日本新をマーク。身長153センチながら、アフリカ勢にも引けを取らない鋭いスパートが持ち味だ。9月4日に21歳になったばかりの新鋭は、急成長で来夏の五輪のスター候補に躍り出た。  (宇山友明)

距離が変わっても連戦連勝

 来年の五輪会場となる国立競技場で、8月23日に開かれたセイコー・ゴールデングランプリ。桐生祥秀(日本生命)やケンブリッジ飛鳥(ナイキ)ら豪華なメンバーがそろった男子100メートルが注目を集める中、女子1500メートルに出場した田中は序盤から先頭をひた走ると、残り1周でさらに加速してゴールした。

 電光掲示板に表示されたタイムは4分5秒27。小林祐梨子さんが2006年に樹立した4分7秒86の日本記録を2秒59上回る好タイムを「自分の感覚に任せて走ったら出た」と振り返った。

 陸上の競技会はコロナ禍のため休止していたが、この1カ月余り前、全4戦のホクレン中長距離チャレンジで再開した。田中はまず第1戦の1500メートルを日本歴代2位の好タイムで優勝。第2戦では3000メートルを、福士の記録を3秒05縮める8分41秒35の日本新記録で制した。第3戦で5000メートル、最終第4戦でも再び3000メートルで優勝。出場した4レース全てに勝った勢いのまま、国立で会心の走りを披露した。

小柄なサラブレッド

 田中は駅伝の強豪、兵庫・西脇工高出身。在学中は3年連続で全国高校駅伝に出場したほか、全国高校総体(インターハイ)や国体でも活躍した。当時の監督は「小柄な体からは想像できないほど大きな走りをしていて、前への推進力が別格だった」と振り返る。

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