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大般若経は永徳3年寄進と判明 兵庫・香美町の大乗寺

永徳3年の寄進と分かった大般若経(大乗寺文化財調査報告書から)
永徳3年の寄進と分かった大般若経(大乗寺文化財調査報告書から)
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 兵庫県香美町香住区の名刹(めいさつ)「大乗寺」に伝わる美術・工芸品のうち、「大般若経」の全600巻が南北朝時代の永徳3(1383)年に寄進されたことが3日、神戸大の学術調査で分かった。美麗な装丁などから同時代でも貴重な経典だったとみられ、神戸大は「大乗寺は当時から、地域の有力者の篤い信仰を集めていたと推察される」としている。

 大乗寺では、国の重要文化財に指定された障壁画が有名だが、江戸時代後期の円山応挙作の「龍門鯉魚図」(寛政元年)や「柳下狗子図」(同)などの美術作品も多数現存する。

 このため、同寺所蔵絵画の絵画史での位置づけやデータベース化を目的に、町教育委員会の委託を受けた神戸大大学院人文学研究科の増記隆介准教授(日本美術史)を中心に、平成29年から3年計画で絵画、古文書などを調査。今年2月に大学院生らを含む研究グループが大乗寺を訪問していた。

 この調査で、増記さんらは大般若経に着目。600巻に及ぶ経典だが、奈良時代以降は書写、平安時代末以降は版木を使って発行され、寺社には版経(はんぎょう)(印刷された経典)の寄進が盛んに行われるようになった。

 大乗寺の大般若経としては117冊が現存。いずれも版経だが、表紙などには雲母、金銀箔などの美麗な装飾が施されている。

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