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【科学の中身】家からできる化学の魅力

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 私は今年、新しい日本語を知りました。それは「在宅」です。今は新型コロナウイルスの影響で在宅している人が多いです。私も3月から、その在宅をするようになりました。

 しかし、研究者が本当に家にいて働けるでしょうか?確かに、私のアパートには顕微鏡も試験管もありません。戸棚には白衣も置いていません。研究者はみんな発見をすることが好きですが、狭い部屋の中を見渡しても、何かを発見できそうにありません。

 そこで私は、ある特別な道具を使います。それはパソコンです。私のような研究者は、物理法則を勉強し、その物理法則をもとにした方程式を解くためのプログラムを書きます。それができたら、興味のある分子をプログラムに入れ、パソコンにシミュレーションしてもらいます。新型コロナウイルスのようなものまでも、シミュレーションで解けることもあります。これが「計算化学」です。

 私は何かを発見するたびにとてもうれしくなります。結果が早く知りたいので、時間のかかる実験は私の性格には合いません。シミュレーションの実験では数分で情報が手に入ります。しかし、分子のサイズが大きくなればなるほど、かかる時間が長くなります。

 水のような小さい分子は早く計算できますが、例えば新型コロナウイルスのような大きな分子では何年もかかってしまいます。このような大きな分子について何かを発見するには、個人のパソコンでは時間がかかりすぎて到底無理です。それゆえ、理研計算科学研究センターの「富岳」という世界トップクラスのスーパーコンピューターが必要なのです。

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