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死刑確定か控訴審か 2度にわたる控訴取り下げ、大阪・寝屋川中1殺害から5年

長期化「遺族にとって苦痛」

 刑事訴訟法は、被告本人の意思だけでの控訴や上告の取り下げを認めている。一方、その後に弁護人が無効を主張した場合の対応の明確な規定はない。

 近畿大の辻本典央(のりお)教授(刑事訴訟法)は、控訴や上告は、被告本人が望まなければできないという前提があるとしながらも、重大事件を対象に「控訴などの取り下げには弁護人の同意を必要とするよう法改正すべきだ」との考えを示す。

 甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は「被告が独自に控訴を取り下げた場合、裁判所の職権で取り下げの意思を確認する公判手続きを開くことなどを検討すべきだ」と言う。

 「犯罪被害者支援弁護士フォーラム」事務局長の高橋正人弁護士は、控訴取り下げや無効申し立てで訴訟が長期化することは「被害者遺族にとって苦痛の期間が長引くだけで、二次被害そのものだ」と話す。高橋氏は、相模原市の知的障害者施設殺傷事件で死刑判決を受けた被告が今年3月、自ら控訴を取り下げ、刑を確定させたことに言及。山田浩二被告については「2回も控訴を取り下げている。量刑も納得しているはずだ」とし、速やかに裁判を終結させるべきだとした。(森西勇太、土屋宏剛)

 【用語解説】大阪・寝屋川の中1男女殺害事件

 平成27年8月12日夜、大阪府寝屋川市立中1年の平田奈津美(なつみ)さん=当時(13)=と星野凌斗さん=同(12)=が行方不明になり、同月13日以降、2人の遺体が府内で見つかった。2人は顔などに粘着テープが巻かれていた。山田浩二被告は2人への殺人罪で起訴され、30年12月、大阪地裁の裁判員裁判で死刑判決が言い渡されたが、詳しい経緯や動機は明らかになっていない。

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