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九州豪雨で相次いだ孤立集落、復旧の遅れが課題

九州豪雨で一時孤立した一勝地・友尻地区の友尻辰生区長=2日午後、熊本県球磨村(安元雄太撮影)
九州豪雨で一時孤立した一勝地・友尻地区の友尻辰生区長=2日午後、熊本県球磨村(安元雄太撮影)
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 7月4日に熊本県南部を襲った豪雨災害では、県内10市町村で166集落が孤立状態に陥った。災害から1カ月が経過し、支援物資の供給や道路の復旧で孤立状態はほぼ解消されたが、中には災害後1週間近くボランティアや自治体の支援が届かなかった集落も。専門家は「自治体が避難所運営などに追われた結果、支援の優先順位を明確にできなかったのではないか」と課題を指摘している。(宇山友明)

 「孤立時の恐怖と復旧遅れのストレスで、住民は疲弊しきっている」

 約800世帯・1400人が一時孤立した同県球磨村一勝(いっしょう)地(ち)の区長、友尻辰生さん(68)は、この1カ月間をこう振り返る。

 同地区は7月4日の球磨(くま)川の氾濫で、周辺と地区を結ぶ国道と県道の両方が寸断。電気やガスなどのライフラインは停止し、携帯電話も不通に。土砂崩れで地区内の貯水槽も損壊したため一時は水が供給されなくなり、山水を飲んでしのいだ。

 住民らが備蓄していた食料も水で流されるなどしたため、不足する事態に。かろうじて残ったカップ麺や調理パンをそれぞれが持ち寄り、分け合ったという。友尻さんは「住民同士で支え合い、なんとか乗り切れた」と振り返る。

 数日後、寸断された県道が復旧し、孤立は解消。だが土砂の撤去などが進まなかったため、被災後1週間近くはボランティアが入れなかったところもあった。県の担当者は「新型コロナウイルスの影響で県外からボランティアが来られず、孤立集落に人手をあまり割くことができなかった」と明かす。

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