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九州豪雨1カ月 50キロ先の海から届いた父の遺品

自宅から50キロ以上離れた八代海で発見された愛甲さんの席札(親族提供)
自宅から50キロ以上離れた八代海で発見された愛甲さんの席札(親族提供)
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 流された父の遺品は、1カ月後に約50キロ離れた八代海(やつしろかい)で見つかり、娘のもとに帰ってきた。熊本県球磨村で濁流にのみ込まれて死亡した元村議、愛甲(あいこう)泰治さん(81)=同村一勝地=の名前が刻まれた議会の席札。妻の和子さん(78)と長男の誓史(ちかふみ)さん(52)も死亡し、悲しみに包まれていた遺族は「『忘れないで』というメッセージかな」と語った。(中井芳野)

 今月1日の昼すぎ。同村役場宛てにずっしりと重い小包が届いた。中に入っていたのは、愛甲さんが数年前に引退するまで議会で使っていた黒い席札「標柱」。差出人は愛甲さん宅から50キロ以上離れた同県八代市の漁師たちで、八代海の港に立ち寄った際、海上に浮かぶ席札を発見。豪雨で亡くなった愛甲さんのものと分かったため、役場に郵送してくれたのだった。

 「流されたはず。どうしてこれが…」。早めの四十九日法要のため千葉県から帰省していた長女は驚きながら席札に触れた。「地元のために頑張ってきた父の形見」。涙がこぼれた。

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