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【「風」読者の声~ALS嘱託殺人(2)】医療従事者「独断的だ」2容疑者に憤り

 《同じ医師として、衝撃を受けた。死にたいほどの苦痛であったにせよ、主治医でもない医師が起こした行動は許されない》

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の女性から依頼を受けた医師2人が、薬物を投与して女性を殺害したとされる今回の事件。

 名古屋市の医師の女性(50)はメールで、逮捕された2医師について断罪する。この女性は、患者らに対し心や体の苦痛を和らげる治療を行う「緩和ケア医」で、「安楽死」にも反対の立場という。メールはこう結ばれている。

 《人の手を借りて生きること、誰でもいずれはそうなる。死にたいほどつらいという言葉の裏に、何があるのか、思いをはせるべきです》

 逮捕された2人は女性の主治医ではなく、会員制交流サイト(SNS)でのやりとりのみで請け負ったことが明らかになっている。

 2人による行為を「犯罪」とし、憤りを感じる医療従事者は多い。《関係性の希薄な医師が、独断的に安楽死の方法をとったことが問題だ》。京都府京田辺市の薬剤師の女性(46)はメールで批判し、《「解放=死」以外の選択も示せることが、医療人の役割ではないか》と記した。

 多くの医療従事者は、患者が苦しむ場面を幾度となく目の当たりにしている。だが、逮捕された2医師は、亡くなった女性と日常的に接していたわけではない。

 京都府内の内科医の70代男性も「今回のような秘密裏の犯行は認められない」と事件を批判する。その一方で、「本当の苦痛は患者本人にしかわからない」と語り、安楽死も患者にとって選択肢の一つとして考える必要があるとの意見も持つ。そして、こうも指摘する。

 「安楽死は人の生死に直結する重たい判断。われわれは正面からこの問題に向き合ってこなかった」(亮)

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