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嘱託殺人、過去の有罪事件と異質 専門家「安楽死の議論に値しない」

 しかし、最高裁は21年、家族からの治療中止要請はあったが、「病状について的確な情報が伝えられてなされたものではない」と判断。医師が余命を判断するのに必要な検査もしていなかったと指弾した。

 今回の事件で京都府警は、女性が自身の殺害を依頼したとして、嘱託殺人罪を適用した。

 ただ、両容疑者が女性と直接対面したのはわずか10分間程度。女性を診察して病状を正確に把握し、苦痛を緩和する方法がないのかなどを検討した余地は見当たらない。鎮静剤を投与して時間を置かずに自宅を出て、死亡後の措置もせずにそのまま京都を離れたとみられている。

 医療倫理に詳しい慶応大大学院健康マネジメント研究科の前田正一教授は「2人は医学的診断も十分に行っておらず、正当な医療行為だったかの検討すらできない。過去に積極的安楽死の許容性が問題となったケースと性質が異なり、論評に値しない行為」と指摘している。

 2人の医師が逮捕された嘱託殺人事件をめぐり、「安楽死」についてのご意見を募集します。住所、氏名、年齢、性別、電話番号を明記し、郵送の場合は〒556-8661(住所不要)産経新聞大阪社会部「安楽死取材班」、メールはiken@sankei.co.jpまでお送りください。

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