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嘱託殺人、過去の有罪事件と異質 専門家「安楽死の議論に値しない」

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 ひそかに交わしていたメッセージを削除させ、偽名を使って自宅を訪問。初対面からわずか約10分で鎮静剤を投与し、その場を離れる-。ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の女性=当時(51)=への嘱託殺人容疑で京都府警に逮捕された2人の医師の事件前後の行動が明らかになるにつれ、過去の「安楽死」をめぐる事件と比べた異質さが鮮明になってきた。専門家は「積極的安楽死を議論するケースにあたらない」と指摘している。

 「訴追されないならお手伝いしたいのですが」

 大久保愉一容疑者(42)が、安楽死への願望を示唆する女性のツイッターに返信したのは平成31年1月。この頃からやり取りは続いていたが、大久保容疑者と山本直樹容疑者(43)が京都市の女性宅で実際に対面したのは、殺害したとされる昨年11月30日が初めてだったとみられる。

 過去の事件と大きく異なるのは、両容疑者が女性の主治医ではないという点だ。横浜地裁が、意図的に死を早める「積極的安楽死」が許容される4要件を示した3年の東海大病院事件では、有罪となった医師は患者の主治医だった。

 判決は、家族から複数回にわたり治療中止の要請があり、医師が翻意するよう説得したこともあったと認定。それでも、主治医を務めた期間が約2週間と短い点を重視し、「患者や家族との意思疎通は十分ではなかった」として積極的安楽死とは認めなかった。

 川崎協同病院で10年、意識が回復しない患者を死なせたとして、後に殺人罪で有罪判決を受けた医師も主治医で、公判では「家族の要請で治療行為を中止し、自然の死を迎えさせようとした」と無罪主張した。

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