神戸ルミナリエ中止に 知事「代替検討したい」
兵庫県の井戸敏三知事は16日、阪神大震災の犠牲者を追悼するため毎年12月に行われている光の祭典「神戸ルミナリエ」について、新型コロナウイルスの影響で外国人スタッフの来日が困難な状況にあるとして、「中止せざるを得ない」と今冬の開催断念に言及した。
ルミナリエの中止は震災が起きた平成7年にイベントが始まって以来初めてとなる。
県によると、ルミナリエはディレクターをはじめとした主要スタッフがイタリア人で、照明部材もイタリアから輸入している。装飾のデザインも含め早い段階からの対応が必要なため、井戸知事は「(新型コロナで)準備ができない状況」と明かした。一方で「単にやめるのではなく代替事業を検討したい」とも語った。
井戸知事は、県や神戸市などでつくるルミナリエの組織委員会の顧問を務めている。