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「もうダメだ」防災意識高かった旅館でも…女将ら濁流飲み込まれ

湯平温泉「つるや隠宅」の花合野川に面した家の土台は、豪雨で増水した川の激しい流れにより崩落していた=11日午後、大分県由布市(寺口純平撮影)
湯平温泉「つるや隠宅」の花合野川に面した家の土台は、豪雨で増水した川の激しい流れにより崩落していた=11日午後、大分県由布市(寺口純平撮影)
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 7日深夜に豪雨となった大分県由布市で、一家4人が車ごと川に流され、旅館経営の渡辺登志美(としみ)さん(81)が死亡、3人が行方不明となった。渡辺さんの旅館は川沿いにあり、日ごろから災害に備えて早めに行動。前日の6日夜も避難していたが、7日は自宅に戻って避難が遅れ、移動中に濁流に襲われた。防災意識が高かった一家の被災。親族は「悲しい思いをしないよう早めの行動を」と訴えた。(花輪理徳、石原颯)

 「3人とも流された。俺も、もうダメだ」

 7日午後11時45分ごろ、渡辺さんの娘婿、知己(ともみ)さん(54)から親族に悲痛な電話がかかってきた。同市湯布院町下湯平の県道で、車を走行中に増水した川に襲われ、木にしがみついていると説明した知己さん。その後、川に流されたとみられる。

 渡辺さんは遺体で発見。知己さんと、渡辺さんの娘の由美さん(51)、孫の健太さん(28)の3人は行方不明のままだ。

 渡辺さんが経営する「つるや隠宅(いんたく)」(同市湯布院町湯平)は山間の川沿いにあり、土砂災害警戒区域に指定。このため一家は、災害への備えを重ねてきた。

 親族によると、家には防災バッグを常備。由美さんは子供に「うちは山と川に囲まれているから、避難は早めにしなくてはいけない」と言い聞かせていた。避難の際は、万が一に備え常に車2台で移動した。

 福岡などに大雨特別警報が出た6日夜も、同市は「避難準備・高齢者等避難開始」の段階だったが、一家は市役所に避難した。

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