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バス浸水「1日も早く再開を」熊本・人吉の営業所

 村口さんは「バスには1台ずつ担当者がいる。それぞれが大切にしているバスだが、どうにもできず見ているしかなかった」と振り返る。

 泥のたまった車内を見て涙ぐむ運転手も。ほとんどのバスはエンジンも水につかり、廃車にするため運ばれていった。車体には、浸水した跡を指すテープが貼られた。地上からの高さは160センチにもなった。

球磨川の氾濫で水につかったバス(4日朝、産交バス提供の動画から)
球磨川の氾濫で水につかったバス(4日朝、産交バス提供の動画から)
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 新型コロナウイルスの影響で外出を控える人が多く、春先は乗客が通常時の半分程度まで減少。運転席にビニールカーテンを設置したり、換気を徹底したりと感染防止策を講じ、ようやく7~8割まで乗客数が回復したところだった。「お客さんも戻ってきて、ここからというときだったのに…」

 ただ、悲嘆に暮れてばかりいられない、とも思う。村口さんの脳裏をよぎるのは日々、バスで通院していた地域の高齢者の存在だ。県内に拠点を置く他営業所からバスを借り、ルートの安全面を確認した上で、週明けにもスクールバスの運行から再開するという。

 村口さんは「お年寄りがバスに乗れず、今どうやって通院しているか心配。一日も早く通常運行したい」。街の復旧に向けて、少しでも市民生活を後押ししたいと考えている。

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