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相次いだ避難所の浸水 安全性担保の難しさ

豪雨で甚大な被害が出た熊本県八代市坂本町。4カ所あった水害時の指定避難所は全て開設できなかった=9日午後3時(ドローン使用、沢野貴信撮影)
豪雨で甚大な被害が出た熊本県八代市坂本町。4カ所あった水害時の指定避難所は全て開設できなかった=9日午後3時(ドローン使用、沢野貴信撮影)
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 豪雨に見舞われた九州では、各地で浸水のために開設できなかったり、閉鎖に追い込まれたりした避難所が相次いだ。自治体は水防法に基づく「浸水想定区域」を参考にしながら、より安全な場所での避難所の確保を目指しているが、中には地域全体が浸水の危険性が高い区域内にある場所もある。今回の豪雨では、安全を担保することの難しさも浮かび上がった。(小松大騎、石川有紀、江森梓)

 「あのときは行く当てがなくなり、焦った」

 球磨(くま)川の氾濫で甚大な被害を受けた熊本県球磨村の渡地区の男性(62)は発災時を振り返る。

 川の水位が上がり始めた4日早朝、男性は地区の指定避難所となっていた集会施設に向かうと、1階部分が水没していた。施設は入所者14人が亡くなった特別養護老人ホーム「千寿園」の近く。道路は冠水し、施設内に避難もできない。一息つけたのは、近くの高台にある公園に到着したときだった。公園には、のちに臨時避難所が開設された。

 福岡県大牟田(おおむた)市では、避難所として開設していた市立みなと小学校と三川地区公民館が浸水のため閉鎖に追い込まれた。

 災害時に住民が身を寄せる避難所の安全性担保は喫緊の課題だ。多発する水害を受け、国や自治体は平成13年、降雨の際に浸水の恐れがある「浸水想定区域」を指定。避難所は区域外に確保することが望ましいが、現実は厳しい。

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