PR

産経WEST 産経WEST

最期まで寄り添ったおしどり夫婦 早すぎる死に涙 熊本・芦北町 

裏山が崩れ、大量の土砂が流れ込んだ小崎清一さんらが暮らしていた自宅=6日午前11時22分、熊本県芦北町(小松大騎撮影)
裏山が崩れ、大量の土砂が流れ込んだ小崎清一さんらが暮らしていた自宅=6日午前11時22分、熊本県芦北町(小松大騎撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 金婚式を控えたおしどり夫婦は、最期の瞬間まで寄り添っていた。熊本県芦北町女島で土砂崩れに巻き込まれ犠牲になった小崎(こさき)清一さん(69)と妻の峰子さん(68)。同居する三女(40)は住民らに助け出されたが、夫婦は懸命の救助もむなしく、帰らぬ人になった。(小松大騎、中井芳野)

 「父と母が土砂に埋まってるみたい。助けに行ってもらえないか」。同町に住む清一さんの弟(66)が、清一さんの長女から連絡を受けたのは4日午前6時前。すぐに自宅を飛び出し、車で清一さん宅に向かったが、道路はすでに冠水。焦る気持ちを抑え、山道を約30分歩いた。

 たどり着いた清一さん宅は、変わり果てていた。裏山から大量の土砂が流れ込み、1階部分はぺちゃんこに潰れていた。地元の消防団員らが救助にあたってくれたが5日朝、2人は遺体で見つかった。

 警察から確認を求められた2人の遺体は、1階の居間付近で寄り添うような状態で倒れていた。顔は鬱血して別人のようで、全てが信じられなかった。

 2階から助け出された三女は姉からの電話で豪雨を知り、両親を起こして1階でテレビをみていた。2階に上がるとき「一緒に行こう」と声を掛けたが、2人は1階に残った。「私はたまたま助かっただけ。痛かっただろうに。もっと親孝行したかった」と悔やむ。

 夫婦は三女と3人暮らし。町外に住む長女と次女も、孫を連れて清一さん宅によく遊びに来ていた。清一さんは庭先で孫の野球の練習に付き合い、弟は「兄貴は『孫の野球の試合を応援したい』とうれしそうだった」と話す。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ