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「避難できない…」通報殺到で間に合わぬ救助 早めの避難の重要性浮き彫りに 福岡・大牟田市 

 同市では6日午後2時15分に「避難準備・高齢者等避難開始」が発令され、この時点で避難所も開設。午後4時半には大雨特別警報に切り替わった。ただ、この地区は昼にはすでに冠水が始まっていたという。

 隣接する熊本県では2日前の4日の時点で豪雨による被害が明らかになっていたことに加え、ハザードマップでは最大3メートル以上の浸水も想定していた。

 それでも多数の住民は危機を感じていなかった。

 この地区は諏訪川に近く、土地も低いため、市は昭和38年にポンプ場を設置。雨水管を集約して川に排出できるようにした。複数の住民は「ポンプができてからは、道路が浸水してもひざ下くらいですぐに水は引く。今回もいつもと同じで大丈夫と思った」と口をそろえる。

 しかし、実際には、未曽有の雨はポンプの能力を大幅に上回り、ポンプ場は施設自体が水没して故障。避難した複数の住民は、水が押し寄せる切迫した状態で初めて避難に踏み切っていた。介護士の女性(56)は「熊本の災害はひとごとだったが、水が家まで上がってきて怖くなった」と話す。

 「災害弱者」への備えも十分ではなかったとみられる。民生委員の男性(76)には市が作成した「避難行動要支援者名簿」が渡されていたが、「どう活用すればいいか分からなかった」とうつむいた。

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