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【脳を知る】「特発性正常圧水頭症」 手術で改善可能性の認知症

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 高齢の方は、歩きにくい▽物忘れをする▽おしっこが間に合わない-などの症状がしばしば現れます。

 これらはアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症、パーキンソン病などの高齢者特有の病気でみられますが、まれに特発性正常圧水頭症という病気が原因でも生じます。特発性正常圧水頭症は適切に診断されれば、手術を行うことでこれらの症状が改善すると考えられています。

 特発性正常圧水頭症の主な症状は歩行障害、認知機能低下、尿失禁の3つが代表的です。歩行障害は最も頻度の高い症状で、歩行が小刻みですり足になり、方向変換時にふらつきが強くなるのが特徴です。認知症の症状は、人格が変化するようなものではなく、物忘れや注意力の低下といった軽度のものが多いとされています。

 特発性正常圧水頭症は、脳室という脳の中の脳脊髄液がたまっている場所が拡大していることが特徴です。そのため、CTやMRIで脳室が拡大していることが診断において重要です。

 症状と画像の所見から特発性正常圧水頭症が疑わしければ、タップテストという検査を行います。タップテストとは少し太い針を腰から刺入し、髄液を約30ミリリットル排除し、その後の症状、とくに歩行の変化をみる検査です。早い人では、タップテスト検査の数時間後には歩きやすくなるという歩行障害の改善がみられます。

 この改善は、1日だけで元に戻ってしまう人もあれば、長く続く人もあります。また、物忘れや尿失禁の改善もみられることがあります。タップテストで症状が改善した人は、髄液シャント術という手術で症状の永続的な改善が期待できます。

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