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西日本豪雨2年 ギャラリー水没、堤防増強で庭を縮小 それでも愛着ある土地で暮らす

ギャラリーの窓辺に座り、被災の様子を語る堀田由美子さん。大きな窓から庭と肱川、冨士山が見える=愛媛県大洲市
ギャラリーの窓辺に座り、被災の様子を語る堀田由美子さん。大きな窓から庭と肱川、冨士山が見える=愛媛県大洲市
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 ひたひたと押し寄せる水が堤防を越え、見る見るうちに1階のギャラリーが水没した。愛媛県大洲市五郎にある自宅兼ギャラリーで画廊「トゥデイズギャラリー」を経営する堀田由美子さん(65)は今もそのときを思い出す。2年が経過し、ギャラリーは再び展示会を開けるまでに復活したが、今度は治水対策の影響で庭が削られようとしている。それでも長年暮らした愛着ある土地。「どんな景色になるのか…」。今は次の災害が起こらないことを祈りつつ、静かに見守っている。(村上栄一)

 四国山地に発し、瀬戸内海に注ぐ肱川(ひじかわ)は同県西部、中流域の大洲盆地で急に向きを変える。平成30年7月の西日本豪雨では上流の野村ダム(西予市野村町)と鹿野川(かのがわ)ダム(大洲市)が緊急放流を実施。肱川は氾濫し、水が住宅地に流れ込むなどして大洲市で3人、西予市で5人が亡くなった。

 堀田さんの自宅兼ギャラリーは肱川に架かる「五郎大橋」のたもと付近にある。7月7日午前、ギャラリーに、くるぶしあたりまで水が流れ込んだ。「お隣の家に上がらせてもらい、そのお宅を通り抜けて逃げたんですよ」

氾濫した肱川。道路のカーブミラーが上部近くまで水没している=平成30年7月7日(堀田由美子さん提供)
氾濫した肱川。道路のカーブミラーが上部近くまで水没している=平成30年7月7日(堀田由美子さん提供)
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 両親が避難していた高台にある親族宅へと向かう途中、近所の人たちと川が氾濫する様子を見て呆然(ぼうぜん)とした。「あらあら、という間に水が増えていった」。スマートフォンで撮った写真を今も持っている。午前10時40分ごろ、水の高さは川沿いにあるガードレールを越えるぐらいだったが、その1時間後にはカーブミラーがほぼ水没していた。

 親族宅へ無事避難した後、自宅へ戻ったのは同日午後3時ごろ。水は引いていたが室内は無残だった。フェルトや織物の作家だった堀田さんが平成12年に開いた1階のギャラリーは、大きな窓から肱川越しに大洲市のシンボル「冨士山(とみすやま)」が見える理想的な場所だ。柱には保管していたクリの木材を使用するなどこだわった。

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