PR

産経WEST 産経WEST

祭りの本意問う京の夏 祇園祭、静かな幕開け 

八坂神社で「お千度の儀」に臨む長刀鉾保存会の役員ら。例年とは大きく異なる静かな祇園祭の幕開けとなった=1日午前、京都市東山区(永田直也撮影)
八坂神社で「お千度の儀」に臨む長刀鉾保存会の役員ら。例年とは大きく異なる静かな祇園祭の幕開けとなった=1日午前、京都市東山区(永田直也撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 日本三大祭りの一つで、疫病退散を祈願する祇園祭が1日、始まった。神事は1カ月にわたって行われるが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、祭りのハイライトとなる山鉾(やまほこ)巡行と神輿渡御(とぎょ)は中止に。祇園囃子も聞こえず、山鉾も立たない静かな京の街は、疫病退散という、祭りの本意を問う夏を迎える。

 「今年は寂しいですね」。1日午前、長刀(なぎなた)鉾保存会の役員による「お千度の儀」が終わると、保存会の井上俊郎代表理事(63)がぽつりとこぼした。

 八坂神社(京都市東山区)の本殿を3周して祭りの無事を祈願する恒例の儀式。例年なら、振り袖姿の稚児や稚児を補佐する2人の禿(かむろ)を伴い、総勢30人以上が練り歩く。市民にとっても「祇園祭が始まるな」と思い起こさせる華やかな神事だ。

昨年の「お千度の儀」。おしろいに口紅を差し、振り袖姿の稚児が、補佐役の2人の禿(かむろ)らに伴われ、神事と祭礼の無事を祈願する儀式には多くの見物客も集まった=令和元年7月1日、京都市東山区の八坂神社(永田直也撮影)
昨年の「お千度の儀」。おしろいに口紅を差し、振り袖姿の稚児が、補佐役の2人の禿(かむろ)らに伴われ、神事と祭礼の無事を祈願する儀式には多くの見物客も集まった=令和元年7月1日、京都市東山区の八坂神社(永田直也撮影)
その他の写真を見る(2/2枚)

 しかし、今年は稚児が選ばれることさえなく、儀式には保存会の3人の役員のみ参加。市民らも気がつかないほど静かなスタートとなったが、井上さんはそれでも「気持ちは例年と変わらない。祭礼の無事とコロナの早期終息を祈っておまいりした」と話す。

 京都府内では一時収まっていた新型コロナウイルスの新規感染者が1日までの7日間で18人確認された。人々に広がる感染拡大への不安。影響を受けるのは、八坂神社の神事を執り行う筆頭氏子組織の宮本組も同様だ。

 1日午後、同神社の本殿では宮本組の役員10人が参列し、神事始めの吉符入(きっぷいり)を行った。組頭の原悟さん(56)は「町にも祇園祭の雰囲気がない。自分たちの気持ちもまだまだ盛り上がっていない」という。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ