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【ビブリオエッセー】あまりに違い過ぎて… 「あなたの知らない政治家の世界 スウェーデンに学ぶ民主主義」クラウディア・ワリン著 アップルヤード和美訳(新詳論)

 民主主義ってなんだろう、政治ってなんだろう。主体性のない若者と言われる私たち20代は呼びかけても票にならないらしく、集票対象として軽くみられている。昨年の参院選でもツイッターで「若者が全員投票してもお年寄りの総数にはかなわないんだよ」なんて人口比の話を見かけてから、ますますやる気を失った。それでも最後の悪あがきで投票には行くけれど、入れた人が当選するなんてあまり思ってない。

 図書館の詳細検索に「民主主義」って入れて関連本を探した。あった。『あなたの知らない政治家の世界』。お、面白そうね。「あなたの知らない」とか言われると「知りたい!」ってなっちゃう。単純だもの。読んで驚いた。

 この国では政治家は悪い人?って思ってしまうほどの待遇だ。無駄金を使っていないか、報酬を過剰にもらっていないか、徹底した情報公開で常に監視され、安い公共交通以外の移動には有権者やメディアの目も厳しいらしい。

 県議会は94パーセントの政治家が無給って本当? ないない尽くしで議員に「贅沢や特権というものは皆無」らしい。気の毒だ、あんまりだ。国のため働いているのに…。でも、これって日本流に染まっているかも。報酬が高くないといい政治家が生まれないというのは「そんなものは幻想です」。そこまで言い切る?

 著者はブラジル人女性ジャーナリスト。この民主主義先進国を取材した驚きを書いている。根底には国民の政治への信頼と平等の価値観があるという。議員に特権があるとすれば「重要な人物に会い、国の将来に影響を及ぼす機会があること」だけ。おぉ、奉仕の心。民主主義の実態があまりに違い過ぎる。それなりの報酬をもらうから責任感も伴うと思っていたけれど、どうなんだろう。みなさんに聞いてみたい。

東京都国分寺市 山田佳苗 25

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