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【ニュースを疑え】通勤している暇はない、一過性テレワークなら「日本沈没」大内伸哉・神戸大院教授

 「たしかにこれまでの働き方とはずいぶん違う。しかし、忠誠心の高い若者を抱え込んで自前の優秀な労働力を作り上げるという日本的な雇用文化も、歴史的にはそれほど長いわけではない。始まったのは第一次世界大戦後ぐらいで、花開いたのは1960年代ごろからです」

 「ただそれが戦後の高度成長期にピタッとはまり、世界ナンバー2の経済大国になった。大成功したわけです。日本企業の人材育成能力はすさまじく高く、歴史的には高く評価されるべきです。ただそれは過去形となりました。企業が教え込んだ知恵はかつては相当年数通用したのですが、いまはAIの導入で変化が速くそういう前提がなくなってきている」

自由な人間でいるために

 --具体的にはどんなことがありますか

 「銀行の融資でも支店長が長年培った経験をもとに何日もかけて行ってきたことが、数分でできてしまう時代です。新聞記事もAIが書き始めている。教え込むスキルがすぐ使えなくなる、育成の意味がなくなっていくんです」

 --企業が担ってきた人材育成は個人の責任になるのですか。それは個人にとっても厳しい時代ですね

大内伸哉氏(坂本英彰撮影)
大内伸哉氏(坂本英彰撮影)
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 「大変と言えば大変ですが、考えてみてください。自由な人間でいるためには当たり前のことなんです。労働法は産業革命が進んだ19世紀の欧州で、指揮命令されて働く労働者を保護することを目的としてできてきた法律です。ここで想定されていた労働者というのは、指示通りに経営者の手足となって動くいわば奴隷の言い換えです。だから会社の考えに従って訓練され、上からの命令された通りに働く方がいいというのは、奴隷がいいというのと同じなのです」

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