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【くじら日記】餌を探しに魚市場へ

ビンナガマグロでシャチの給餌をするスタッフ(昭和54年撮影)
ビンナガマグロでシャチの給餌をするスタッフ(昭和54年撮影)

 和歌山県太地町内の魚市場に足を運ぶと、太地近海で水揚げされた、丸々太ったマダイやブリ、そしてトビウオやメジカなど、夏を旬とする魚の数々が並び、活気づいていました。そこを通り抜けて向かったのは、サバやイワシの稚魚が保冷された市場の一角。サイズが小さく、値段が付きにくい雑魚(ざこ)をクジラの餌に使えないか、下調べに来ました。

 当館が飼育するハクジラの仲間の餌は、冷凍魚を使用するのが一般的です。冷凍魚はビタミンCが破壊されるなどの短所はありますが、まとまった量の確保が可能であること、保管が容易であること、経済的であることなど長所も多くあります。大体は、地元の漁協や水産会社を通じて餌料(しりょう)サンプルを入手し、鮮度、栄養、大きさ、安全性、利便性と、価格との折り合いで購入を検討します。実際に当館が使用する餌はマサバやニシン、ホッケ、シシャモ、スルメイカなどの冷凍魚で、意外と身近な魚です。

 今回、魚市場で品定めをした魚はというと、1匹10グラム程度と餌としては小ぶりですが、鮮度は冷凍では入手できない良質なものでした。獲れる量は不安定なため、主要な餌としてはあてにできませんが、地道に使うことで餌代の節約ができそうです。早速40キロほど譲り受け、クジラたちに試しました。

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