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大学が企業にアプローチする オンライン型インターンシップ

各企業の採用担当者とオンラインのインターンシップのプログラム開発について話し合う追手門学院大の大串恵太講師=大阪府茨木市
各企業の採用担当者とオンラインのインターンシップのプログラム開発について話し合う追手門学院大の大串恵太講師=大阪府茨木市

 新型コロナウイルスの感染対策でオンライン面接を導入する企業や団体が相次ぐ中、追手門学院大(大阪府茨木市)は、民間企業と共同でオンライン型インターンシップのプログラム開発に取り組み始めた。就職にもつながる会社に出向いてのインターンシップが難しい状況で、不安を抱える学生たちの意見も取り入れながら、プログラム開発を急いでいる。 (高橋義春)

25社・団体が協力

 新型コロナの影響で、学生が企業に出向いてインターンシップができなくなったことを受け、同大は5月下旬、オンライン型のインターンシッププログラムの開発に向けて複数の企業や団体に呼びかけ、検討会を始めた。「コロナ禍の中で、企業と学生が互いのニーズをすり合わせる機会にしたい」と同大キャリア開発センター長の伊藤文男教授(57)は強調する。

 近畿地方を中心に約250社・団体に協力を呼びかけた検討会には、これまで、介護福祉事業や精密機器メーカー、建設会社、運輸会社、印刷会社、自動車販売会社、プロスポーツ運営会社、男女共同参画推進事業など25社・団体の人事、採用担当者が参加。今月初旬までに3回の検討会を開き、プログラム案策定のための意見を出し合ってきた。

 今月11日に開かれた3回目の検討会では、同大キャリア開発センターのコーディネーター、大串恵太講師(39)がパソコン画面に映る各企業の採用担当者に「オンラインインターンシップのプログラムとして挙げられるものは」と問いかけた。

 企業の採用担当者らは、オンラインでのセミナーや社内見学制度を積極的に取り入れたいと声があがり、ロールプレーイングによる商談や営業体験ができないか、などというアイデアも出た。プロスポーツ運営会社の採用担当者は「プログラムの企画段階から学生の意見を取り入れる必要があり、企業と学生が笑顔でつながるコミュニケーションツールを考えたい」と話した。

次回は学生も参加

 検討会では今後、プログラム案の確定に向けて、学生にも議論に入ってもらう方針で、プログラムの内容に対して研修を受ける側の希望も募る。

 これまで、企業はインターンシップをきっかけに優秀な学生に採用試験を受けてもらおうとプログラムを策定するケースが多かったが、大学としては学生の意見も取り入れることで、学びの場としての側面を強くしたい考え。企業側も、インターンシップにおける新しい挑戦として前向きに捉えているといい、大串講師は「学生たちの新たな就活のスタイルが生まれることにも期待したい」と語る。

 就職情報会社ディスコ(東京)が5月に、主要企業1122社を対象に行った調査によると、来春卒の採用で個人面接をオンラインで実施(予定を含む)した企業は61・6%で、35・7%が最終面接までオンラインで実施する方針。また、来春卒業予定の学生(理系は院生を含む)1212人を対象に実施した5月の調査では、内定承諾まですべてオンラインで進むことに対して63・5%が「とても抵抗がある」または「やや抵抗がある」と回答した。ただ、オンラインを中心とした選考に対する不安はあるものの、オンライン面接を受けた学生は72・6%にのぼっていた。

 そうした状況下で進められるオンライン型インターンシップのプログラム開発。追手門学院大3年の男子学生は「インターンシップを含めて、就職活動に不安が残る中、大学独自で、オンラインプログラムを開発してくれているところがとてもありがたい。外出自粛中でも成長できる機会にしたい」と話す。また、伊藤教授は「コロナが世界に与えた影響で分かるように、これから社会がどのように変化していくのかなかなか予測を立てるのが難しい。企業も手探り状態の中、私たちも協力してオンライン型インターンシッププログラムの充実を図りたい」と話した。

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