PR

産経WEST 産経WEST

「生きてます!」…ネット“コロナ死”扱いの対抗手段は折込チラシ

新型コロナウイルス感染のうわさを否定するため、愛知県瀬戸市の「加藤スポーツ店」が新聞の折り込みで配布したチラシ(画像の一部を加工しています)
新型コロナウイルス感染のうわさを否定するため、愛知県瀬戸市の「加藤スポーツ店」が新聞の折り込みで配布したチラシ(画像の一部を加工しています)

 「新型コロナウイルスで亡くなったらしい」。そんな嘘の情報に翻弄され、対応に追われた自営業の男性(70)がいる。コロナ禍で売り上げが激減する中での悪質デマ。「許せない」と憤ったが、はやりのSNSは使いこなせず、対抗策が浮かばない。そこで願いを託したのは2千枚に及ぶ新聞の折り込みチラシだった。〈噂に惑わされないで〉。ありったけの怒りをぶつけると、少し光が見えたという。(森西勇太)

また聞きでデマに?

 〈店主は健康で元気です〉〈亡くなったというのはデマです〉

 4月中旬、愛知県瀬戸市の一部で配られた新聞に、「緊急告知!!」と銘打った折り込みチラシが入っていた。発信者は「加藤スポーツ店」を営む加藤徳太郎さん。チラシ2千枚にかかった費用数万円はもちろん自己負担だ。〈人の噂に惑わされず自分の目で確かめてください〉。加藤さんはチラシでこう呼びかけ、健在ぶりをアピールした。

 発端は根も葉もない噂だった。

 「知り合いから店に防護服の人が入ったと聞いた」「加藤さんが亡くなったと複数の人が言っていたのだが」。4月に入り、こうした問い合わせが店に相次いだ。ネット上でも、同様の情報が流れていたのを確認した。

 いずれの話もまた聞きとみられ、詳しい出どころは分からない。瀬戸市では3月下旬に50~60代夫婦の感染例があり、取り違えられた可能性も考えられた。しかし事実とは全く異なる。

 「許せない」。怒りがこみ上げた。

売り上げを直撃

 父から受け継いだ加藤スポーツ店は昭和24年に開業。70年以上の歴史を誇る「地域の方に支えられてきた店」(加藤さん)だ。サッカー用品などを多数扱っており、部活動や地域のクラブに参加する子供らの思い出の場所でもあった。

 加藤さんは地元のテニスクラブの役員で、瀬戸市議も3期にわたって務めた。市議時代は環境問題に熱心に取り組み、「行政主導ではない、市民参加を大事にしてきた」と話す。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ