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「不妊治療は時間との闘い」コロナ禍で延期推奨、広がった戸惑い

 声明を受けた不妊治療専門病院の対応は分かれた。ある病院は、ホームページで原則として治療を延期する方針を発表。一方、全国30病院が加盟する一般社団法人「JISART(日本生殖補助医療標準化機関)」は「多くは40歳前後の比較的年齢の高い方々で、時間との闘いの中で治療を受けている」とし、一律の治療延期は行わなかった。

 日本生殖医学会は5月18日、感染防御の対策を可能な限り行った上で、治療の再開を考慮するよう促す通知を新たに発表した。今後も「感染の再拡大と収束を繰り返すことが想定される」ことから「治療の実施・延期も状況に応じて選択する必要がある」とした。

 同学会の市川智彦理事長は「4月の声明は、一般市民、特に不妊治療を受けている女性に妊娠を控えていただくことを意図したものではなかった」と釈明。今後については「地域によって異なる感染状況や個別の事情も反映される。最終的にどのような治療が選択されるかは患者さんと主治医の判断に委ねられるべきだ」としている。

「不妊治療、控えられない」専門病院で進むコロナ対策

 「年齢が高くなれば受精卵の染色体異常が増え、ホルモンも分泌しにくくなる。40代の1カ月は30代前半の半年間に相当する」。JISARTに加盟する不妊治療専門病院「HORAC(ホーラック)グランフロント大阪クリニック」(大阪市北区)の森本義晴院長(68)はこう話し、「不妊治療を控えることはできない」と訴える。

 系列の「IVFなんばクリニック」(同市西区)の松岡麻理医師が5月中旬に患者20人を対象に行った調査によると、70%が治療を継続すると回答。日本生殖医学会が4月に出した声明について、40%が「理解可能だが従うのは困難」とし、「当然と納得」の30%を上回った。

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