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がん患者の新型コロナウイルス感染対策 「感染避けつつ、治療を受けてほしい」熊谷融・大阪国際がんセンター呼吸器内科主任部長

 殺細胞性抗がん剤による治療では、白血球低下など抵抗力の低下に伴い細菌感染による肺炎も生じる可能性があります。細菌性肺炎では右記症状のほか黄色、緑色など色のついた痰(たん)が出現します。これに対する治療は抗生物質で、必要時には酸素療法を行います。

 免疫療法では、免疫力が高められる結果、患者さん自身の臓器を攻撃する副作用(免疫関連有害事象)で肺炎が生じることがあります。この肺炎では咳、呼吸困難、発熱などの症状が出現する可能性があります。これに対する治療としてはがんの薬物療法の中止、炎症を抑えるステロイド治療などが行われ、呼吸状態が悪化している場合は酸素療法などが行われます。

 コロナウイルス流行下におけるがん診療に関しては、日本臨床腫瘍学会が「基本的にはがんの臨床ガイドラインを遵守(じゅんしゅ)すること」を推奨していますが、一時的な対策として(著しい白血球低下が予想される化学療法などでは)白血球を上昇させるG-CSF製剤や抗生剤の予防投与、内服化学療法への変更も考慮する、などの方法も選択肢としてあげています。

 なお、免疫療法に関しては、肺がん患者さんに対し免疫療法を使用していたことと、新型コロナウイルス感染の重症化には因果関係が認められないことが米国より報告されています。

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