PR

産経WEST 産経WEST

定額給付金 チェックリスト入れずに申請書類発送、和歌山市長「工夫足りなかった」

和歌山市の郵送申請書類(裏面)。チェックリストがない
和歌山市の郵送申請書類(裏面)。チェックリストがない
その他の写真を見る(1/2枚)

 国が新型コロナウイルス対策として一律10万円を給付する「特別定額給付金」をめぐり、和歌山市で市民からの郵送申請書類に通帳コピーなどの添付漏れが相次いでいる問題で、国の書類の見本にはある、添付漏れがないか確認するチェックリストを、市は書類に入れずに発送していた。担当者は「当初、国から届いた見本にチェックリストがなく、印刷日程の問題もあって修正できなかった」と説明するが、結果的に大量の添付漏れが発生した。尾花正啓市長は28日の会見で、「チェックリストを表面に強調するなど、独自の工夫が足りなかった」と落ち度を認めた。

 市によると、郵送申請書類の書式は、国が地方自治体にメールで見本を通知。4月22日に市に届いた見本には、添付漏れなどがないか確認するチェックリストがなく、25日に再送されてきた見本にチェックリストが追加されていた。

 しかし市は、すでに最初の見本で独自の書式を作成済みで、修正すれば5月1日の印刷開始に間に合わないため、チェックリストを入れずに発送したという。

 総務省がホームページで公開している書式には、裏面に「添付資料に漏れがないか御確認ください」など3項目のチェックリストがあるが、市の書式では裏面は運転免許証コピーなどの添付スペースが大きく、市の担当者は「わずかな修正でチェックリストを追加するスペースも確保できなかった」と釈明する。

 市によると、添付漏れなど不備のある申請書類は日に日に増え続け、27日正午現在、審査した1万5230件中、16・7%の2543件に不備が判明した。運転免許証などの本人確認書類や振込先金融機関の通帳コピーなどを添付していないケースが大半という。

 市の担当者は「発送を急ぐのを最優先した結果、分かりやすい書類作成に十分な目配りができなかった」と悔やむ。

 尾花市長は会見で、市の書式では表面の最後に、代理申請の場合は裏面の代理人欄に記入を呼びかける記述があることに触れ、「本人申請者が裏面を不必要と勘違いされたケースもあったと思う」と述べた。

 市では、添付漏れなど不備のある書類は送り返すとしており、10万円の給付が遅れる可能性も出ている。

 市は申請方法を詳しく説明した動画を、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」でも公開しており、尾花市長は「さまざまな手段で正確な記載をアピールしていきたい」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ